現場従事者の安全確保を第一とした作業習慣の浸透と定着を目指す
大東建託株式会社(本社:東京都港区、 代表取締役社長:小林克満)では、 現在※、 全国2,642カ所で工事が行われています。 例年、 7月から8月は全国的に熱中症が発生しやすく、 国土交通省が公表する業種別の熱中症死傷者数では、 屋外作業の多い建設業が最も発生件数の高い業種であることから、 当社では毎年、 施工現場での熱中症予防対策を推進しています。 新型コロナウイルス感染症流行後は、 感染症対策と併行して進めており、 これにより熱中症の発症件数は年々減少、 2020年以降の熱中症重症化件数はゼロ件となっています。
気象庁の発表では、 今年の梅雨明けは1951年の統計開始以降最も早く、 異例の早さで夏本番を迎えています。 当社では、 今後も厚生労働省から発表された感染症対策と熱中症対策を両立する「新しい生活様式」を踏まえ、 熱中症リスクへの対策を徹底し、 現場従事者の健康確保を第一とした現場環境の構築と作業習慣の浸透、 定着を推進していきます。
※2022年7月1日時点


- 2022年より導入した新たな熱中症リスク軽減施策
当社施工現場では、 熱中症対策として本年より新たに水分補給や過度な体温上昇を防止するため、 製氷機や冷水器等を設置しています。 また、 管理部門にて選定した730カ所の施工現場にはライブカメラも設置し、 現場管理者が現場の異変をリアルタイムで確認できるようにするなど、 現場の安全管理を徹底しています。
また、 本年4月には、 現場管理者と、 その現場に従事する全作業員向けに、 現場の情報共有が可能なオリジナルアプリケーション「匠アプリ」を開発・導入しました。 これにより、 これまで紙を使って情報共有していた当日の作業項目別の危険予知活動を現場従事者同士が非対面でも確認・共有が可能になるなど、 3蜜を回避しながら安全かつ効率的に従事できる現場環境を整えています。



- 継続して実施中の熱中症リスク軽減施策
当社は、 熱中症撲滅を目指し、 熱中症予防情報や発症時の対処法、 毎年の当社施工現場における熱中症発症件数や熱中症警戒アラート情報※1を、 毎日施工現場の掲示板に開示するなど、 様々な方法で熱中症への注意喚起を行っています。
※1 「気温」「湿度」「輻射熱」を取り入れた指標「暑さ指数(WBGT※2)」を用いて、 危険な暑さが予想される場合に、 「暑さ」への気づきをうながし熱中症への警戒を呼びかけるアラート。 暑さ指数予測値に基づき、 前日17時及び当日5時の1日2回、 発表されます。
※2 Wet-Buld Globe Temperature(湿球黒球温度)の略
1.熱中症指数計の設置

気温が高い日だけでなく、 湿度が高い日、 日射・放射が強い日、 風が弱い日も熱中症リスクは高まります。 こうした、 体と外気との熱のやりとり(熱収支)に大きな影響を与える、 「気温」、 「湿度」、 「日射・放射」、 「風」の要素をもとに算出された暑さ指数(WBGT)を活用し、 全施工現場の複数カ所に、 熱中症指数計を設置しています。
また、 タイマーをセットし、 アラームが鳴ったら休憩し、 水分補給をするよう、 声かけも行っています。
2. ポスター掲示による熱中症予防

従業員の熱中症予防意識の向上を図るため、 各施工現場や事業所には、 熱中症予防の注意喚起ポスターを掲示しています。
また、 技能実習生などの外国人労働者へ向け、 多言語に対応したのポスターの掲示も進めています。
3. 熱中症応急セットによる発症時の対応

体調不良者が発生した際、 すぐに現場で応急処置を行えるようにするため、 現場管理者携帯用と施工現場常備用の熱中症応急セットを準備しています。
4. 熱中症対策品を特別価格で販売

熱中症リスクの高い、 日中の屋外作業による体温上昇を少しでも和らげるため、 施工現場で従事する全社員へ、 空調服(ファン付き作業着)や、 冷却機能付きのベスト、 ヘルメットの内部に設置可能な遮熱材などを配布しています。
地元の設計・施工会社様で組織された「大東建託協力会」の会員様には、 割引価格で購入できるプラットフォームをご案内し、 着用を推奨しています。
5. 熱中症予防情報メールの登録
熱中症の危険度を把握するため、 施工現場に従事する全社員へ、 環境省熱中症予防情報HPの「熱中症予防情報メール」の受信登録を義務化しています。 受信した情報を活用し、 暑さ指数の確認と熱中症の予防管理を行っています。
- 熱中症予防と感染症予防の両立
当社は、 昨年同様、 新型コロナウイルス感染症の拡大防止措置として、 手洗いなどの徹底はもちろん、 施工現場における「3密」回避などの感染予防対策を徹底しています。
1. 出勤時の体調管理

出勤時は、 検温と体調の確認を実施。 体調がすぐれない場合は直ちに帰宅させ、 自宅待機としています。
2. 除菌スプレー・熱中症対策品の設置

休憩所やトイレ横など、 接触が想定される場所には除菌スプレーを設置。 また、 休憩所には熱中症対策用に塩タブレットなども備え、 こまめに塩分補給できる環境を整えています。
3. 屋外作業時におけるマスク着用の緩和

人と人の距離を2m以上※確保できる場合には、 マスクを外した作業を推進しています。 ※厚生労働省ガイドラインに準ずる
- 大東建託グループの健康経営への取り組み

当社グループは、 2018年5月に大東建託グループ健康宣言「当社は従業員一人ひとりの心と体の健康と幸せを財産とし、 いきいきと働くことができる職場環境を実現します。 」を制定しました。
グループ全体で従業員の健康を第一とした健康経営を推進しており、 2022年3月には、 経済産業省および日本健康会議が実施する「健康経営優良法人2022」に認定されました。
今後も熱中症対策をはじめ、 従業員一人ひとりがやりがいを感じて、 健康でいきいきと働ける職場環境づくりの構築・整備に取り組んでいきます。