92万人都市 世田谷区からの社会変革
「5％というのは決して小さくない数字です。1年目で5％を変える、翌年、残りの変わっていない95％のうちの5％をまた変える。これを繰り返していくと、8年で3割以上、12年なら半分近くが変わる計算になります」～本文より～
閑静な住宅街やにぎわう商店街、緑生い茂る公園。
老若男女に親しまれる東京・世田谷区の区長として４期目を迎えた保坂展人が、全国的な社会課題でありながら国政で解決できていない問題に取り組んだ12年半を振り返ります。
都心の一等地に園庭を備えた保育園をたくさん作る、自然エネルギーを産地直送型で仕入れる、駅前再開発では高層ビルに依存しない──。多くの政策に区民が積極的に関わり、成果を挙げました。
地方自治体議員や首長を目指す人向けに、保坂が2023年末に開いた「政治スクール」をもとに大幅に加筆。
住民目線の政治の実践について、保坂氏の活動を長く見てきた政治学者・中島岳志氏の解説が付きます。
＜取り上げる政策＞
待機児童対策／下北沢再開発／教育改革／新型コロナウイルス対応／自然の力を活かす防災・緑化政策／同性パートナーシップ制度など
世田谷区長 保坂展人（ほさか・のぶと）著
1955年、宮城県仙台市生まれ。東京都立新宿高校中退。政治家、教育ジャーナリスト、東京都世田谷区長。1996年10月に衆院議員となり、2011年に世田谷区長に当選して現在４期目。社会民主党副幹事長、総務省顧問等を歴任。著書に『<暮らしやすさ>の都市戦略 ポートランドと世田谷をつなぐ』（岩波書店）『88万人のコミュニティデザイン』（ほんの木）『NO!で政治は変えられない―せたがやYES!で区政を変えた８年の軌跡』（ロッキング・オン）など。
1,540円 （本体価格1,400円）
ISBN 9784808310981
四六判 並製 180ページ
